デンカで働く女性

デンカでは、お世辞でも会社内で女性が働く環境は整っているとは言えず、女性総合職がスキルアップするにはかなり厳しい環境だと思われる。社員は男性が9割以上を占め、女性が意見を出せる環境ではなく、育児休暇制度も存在するが利用事例は少ない。あからさまなパワハラ・セクハラはないものの、子育てを経験している女性の総合職がほぼいないこともあり、職制の無理解・無関心を感じる。特に、本社営業・工場は女性の部下の扱いが分かっておらず、ジェンダーフリーの時代の流れに反して現在でも結婚=退職という考えがまかり通っている。特に産休・育休の女性はこれから働き方を模索する必要があると思われる。

本社採用の事務事務職は、ほぼ縁故採用で、結婚まで勤務する場合が多く、婚姻後は続けても妊娠後は退社する。研究職、営業職(総合職)の女性社員の離職率は非常に高く、入社年次によっては、女性がほとんど退職したり転職しまった年度もある。人事部は女性の労働環境を向上させるための努力は特にしておらず、基本的に長時間労働を前提にした体制であることや企業風土として男尊女卑の傾向が強いことが原因であろう。

このような環境であるため、当然ながら、幹部クラスに女性はおらず、キャリアモデルとなるような40代以上の女性総合職の中堅の女性社員すら少ない。ただし最近の女性若手社員にやる気がない訳ではなく、採用大学のレベルも上がり、徐々に女性の総合職も増えてきているので、デンカもそろそろダイバーシティーに目を向けていくことが求められている。今後は女性役員登用をはじめとして新しい制度などが充実していくのかもしれない。

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